4.22. root パスワードの設定

root アカウントと root パスワードの設定はインストールにおいてもっとも重要なステップの一つです。root アカウントは Windows NT マシーンで使用される管理者アカウントに似ています。root アカウントはパッケージのインストール、RPMのアップグレード、ほとんどのシステムメンテナンス実行に使用されます。root としてログインすると、システムを完全にコントロールすることができます。

注記注記
 

root ユーザー(スーパーユーザーとも呼ばれる)とは、システム全体に対して完全なアクセスを有します。故に、root ユーザーとしてログインするのは、システムのメンテナンスないしはシステム管理を行なうためだけに 限る べきでしょう。

図 4-21. root パスワード

root アカウントはシステム管理のみに使用します。通常の使用には root 以外のアカウントを作成して、何かを緊急に修復する必要がある場合に su - で root に入ります。こうした基本的な規則を守ることにより、入力ミスや間違ったコマンドがシステムに与える影響を最小限に抑えることができます。

ヒントヒント
 

root になるには、ターミナルウィンドウのシェルプロンプトで su - と入力して [Enter] を押します。次に、root パスワードを入力し、再び [Enter] を押します。

インストールプログラムがシステム用に root パスワード [1] を設定するよう要求してきます。root パスワードを入力しない限り、インストールプログラムは次のセクションへ進行しません。

root パスワードは少なくとも 6 文字の長さが必要です。入力するパスワードは画面に反映されません。パスワードは 2 回入力します。2 つのパスワードが一致しないときは、入力し直すよう要求されます。

root パスワードは自分で覚えやすく、しかし他人には容易に想像できないものにします。自分の名前、電話番号、qwerty (キーボードの1列の字)、password、root123456anteater などはすべて悪いパスワードの例です。良いパスワードとは、大文字と小文字、数字が混ざった構成で、辞書にあるような単語を含まないものです。例としては、Aard387vark 420BMttNT などです。パスワードは大文字と小文字が区別されることに注意してください。パスワードを書き留める場合は安全な場所に保管してください。しかし、どんなパスワードでも書き留めない方がよいでしょう。

注記注記
 

このマニュアルに示したパスワードの例は使用しないでください。パスワードの例を使用すると、セキュリティ上危険となる恐れが考えられます。

ヒントヒント
 

インストール完了後に root のパスワードを変更するには、Root パスワードツール を使用します。

シェルプロンプトで system-config-rootpassword コマンドを入力して Root パスワードツール を起動します。root 以外で操作している場合、続行するため root パスワードの入力が必要になります。

注記

[1]

root パスワードは Red Hat Enterprise Linux システム用の管理者パスワードです。root でログインするのは、システムの管理作業が必要な時だけにしてください。root アカウントは一般のユーザーに適用されている制限に関係なく操作を行なうことができるため、root として加えた変更はシステム全体に影響を与える可能性があります。